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>[館報『大阪あーかいぶず』第67号]
「あーかいぶず(Archives)」とは、英語で公文書、文書館という意味です。
第67号 令和7年9月
大阪府公文書館発行
目次
〇令和7年度下期企画展示開催のお知らせ「大阪を襲った水害と火災の記憶
〇大阪府庁舎 本館(三代目大阪府庁舎)~所蔵資料の紹介~
〇令和7年度歴史講座の開催、参加者募集のお知らせ
〇新たに登録した文書・資料類の紹介
〇公文書館 事業の推移
令和7年度下期企画展示 開催のお知らせ「大阪を襲った水害と火災の記憶」
大阪府公文書館では、かつて大阪で起きた大災害、特に水害と火災を取り上げた企画展示「大阪を襲った水害と火災の記憶」を令和7年10月1日から令和8年3月30日まで開催します。
日本では、毎年6月から10月にかけては梅雨と台風の季節にあたり、全国で様々な被害が出ていますが、大阪でもこの季節に多くの自然災害に襲われており、戦前では室戸台風がその代表的なものとなっています。
昭和9[1934]年9月21日午前5時ごろ、台風は高知県安芸郡奈半利町付近(室戸岬の北西24キロメートル)に上陸し、徳島、淡路島を通り、午前8時ごろ、大阪と神戸の中間あたりに達してますが、中心気圧は954hPaと低く、大阪の最大瞬間風速は60m/s以上を記録しました。
低地帯が広がる大阪湾岸部での高潮被害は、工業用地下水の汲み上げによる地盤沈下によって浸水被害を甚だしいものとしました。 内陸部では猛烈な暴風で木造建築物の倒壊により多くの犠牲者が出ました。台風が大阪に最接近した午前8時ごろがちょうど学校の登校時間と重なったことで、校舎の被害、児童生徒や教職員の死傷が甚大となりました。
大阪城公園内には、明治5[1872]年以降、不慮の事故や災害によって亡くなった児童生徒や教育関係者を慰霊する教育塔が、昭和11[1936]年に建てられています。
一方、「火事と喧嘩は江戸の華」といいますが、大阪でも火災はたびたび発生しており、中でも明治期にあった「北の大火」と「南の大火」は、大きな被害をもたらしました。
明治42[1909]年7月31日から8月1日にかけて発生した「北の大火」は「天満焼け(てんまやけ)」の別称でも知られていますが、北区空心町二丁目で発生した火災が強い東風にあおられて西側に広がり、現在の北区の大半と福島区の一部を焼失しています。
また、明治45[1912]年1月16日に発生した「南の大火」は、南区難波新地四丁目から発生し、強い西風にあおられて高津入堀川を越えて延焼し、劇場・寄席・貸座敷のほか、高津尋常小学校、明治病院、生国魂神社、榎神社などが焼失しました。
大きな被害が出た要因は、当日の天候(特に風に強さ)や木造建築が密集していた大阪の都市構造のほか、当時消防ポンプなどは人力の貧弱なものしかなく、火災が発生すると消防隊が近隣の家屋を破壊して延焼の遮断帯をつくる破壊消防が中心であったことがあげられ、その惨状を踏まえ大阪の消防体制が見直されています。
大阪府公文書館所蔵資料の中から災難を経験し克服してきた先人たちの記憶をたどります。
常設展示コーナーでは、公文書館開館の沿革やこれまでに刊行された出版物を紹介しています。また、鳥瞰図(ちょうかんず)絵師・吉田(よしだ)初三郎(はつさぶろう)が描いた「大阪府鳥瞰図」(昭和7[1932]年)の原本資料を展示しています。
当館所蔵資料への関心を高めていだだく機会となれば幸いです。
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大阪府庁舎 本館(三代目大阪府庁舎)-所蔵資料の紹介-
昭和100年の節目を目前に控えた今年の上期の企画展示では、昭和の日本を象徴した歴史的行事であった「EXPO’70」を振り返りましたが、大阪府庁舎本館(三代目大阪府庁舎)も、大正15[1926]年10月31日に竣工しており、来年の令和8[2026]年には竣工100年を迎えます。
大阪府庁舎本館は、明治末期から昭和初期に建設された都道府県庁舎の中でも壮大であり、鉄筋コンクリート構造を積極的に導入したモダニズム建築の先駆けとなりました。現役の都道府県本庁舎で最も古く、令和3年10月14日に国の登録有形文化財(建造物)に登録されています。
大阪府公文書館では、竣工当時の庁舎内の写真や庁舎建設開始から竣工に至るまでの経緯が事細かに報告された「工事報告」、各方面から寄せられた庁舎竣工の「祝辞」などの他、竣工当時の資料から、新庁舎の計画などの近年に至るまで、多数の資料で庁舎の歴史をたどることができます。
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令和7年度 歴史講座の開催、参加者募集のお知らせ
大阪府公文書館では、歴史的価値の高い公文書などを身近に感じていただくとともに、これらの資料を保存し、後世に引き継ぐことの大切さを理解していただくために、≪歴史講座≫を実施しています。
今回のテーマは、大阪のまちのシンボル的存在でもあります「大阪の橋」です。 大阪の暮らしやまちの発展を支えた数々の橋は、時代とともにその姿を変えており、当館所蔵の資料から明治期以降の大阪の橋について解説します。
皆様のご参加をお待ちしています。
◇日 時:令和7年10月20日(月曜日) 14時00分~15時30分 (受付開始:13時30分より随時)
◇場 所:大阪府庁本館5階「正庁の間」 大阪市中央区大手前2丁目1番22号 大阪メトロ「谷町四丁目」駅 (1A出口 地下よりエスカレーターあり)
◇講 師:大阪府公文書館専門員
◇募集人数:35名 ※応募多数の場合は、抽選とさせていただきます。
◇参加費:無料
◇募集締切:令和7年10月3日(金曜日)必着
◇抽選結果及び参加証の送付時期 令和7年10月10日(金曜日)頃を予定
◇お申込み方法: 「大阪府オンラインシステム」又は「往復はがき」
≪大阪府オンラインシステムの場合≫ 次のQRコードまたは下記URL からご応募ください。
https://lgpos.task-asp.net/cu/270008/ea/residents/procedures/apply/ceb7ebda-6b25-4dd2-a4a8-243c1b2142f2/start
≪往復はがきの場合≫ 往信用はがきに次の (1)から(5)までの事項を記入のうえ、下記の宛先へ送付してください。
(1) イベント名「大阪府公文書館 歴史講座」
(2) 応募人数
(3) 応募の代表者の氏名、郵便番号、住所、電話番号
(4) 代表者以外全員の氏名
(5) 講座の参加に際し、障がい等により配慮が必要な方は、その内容 🔳宛先:〒540-8570(住所不要) 府民お問合せセンター「大阪府公文書館 歴史講座」
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新たに登録した文書・資料類の紹介
大阪府公文書館では、令和6年度新たに1,602点の歴史的文書資料類を登録しました(次ページの「歴史的文書資料類の登録状況」表をご参照ください。)。
◇大阪府行政文書746点を登録 戦前の昭和13[1938]年度に作成された鉄道用地や道路用地など収用関係の資料を登録したほか、条例等の規定関係や審議会等に関する文書などの資料も登録しました。
◇大阪府公報255点を登録 大阪府公報を登録するとともに、過去の公報の検索に役立つよう目次の登録を進めています。
◇大阪府等が作成した行政刊行物等の登録 大阪府議会会議録や様々な統計資料に加え、 健康や商工、雇用・労働等に関する報告書など374点を登録しました。 また、「APEC’95大阪会議」関係資料を194点収集し登録しました。
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公文書館 事業の推移
来館者数
区分
来館者数
令和6年度
794人
令和5年度
906人
令和4年度
1,317人
閲覧申出件数
内訳
閲覧申出件数
複写申出件数
令和6年度
151件
19件
令和5年度
138件
23件
令和4年度
145件
23件
歴史的文書資料類の登録状況
分類
近世・近代資料等
府行政文書
行政刊行物・官報・公報他
合計
令和6年度
0点
746点
856点
1,602点
令和5年度
0点
426点
1,020点
1,446点
令和4年度
0点
462点
1,583点
2,045点
累計登録点数
12,956点
21,066点
149,849点
183,871点
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公文書館アクセス
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大阪府公文書総合センター
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大阪府ホームページ
住所
大阪市中央区大手前2丁目1-22 大阪府庁本館1階
Tel
06-6944-8371
Fax
06-6944-2260
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