大阪府公文書館 - 大阪あーかいぶず第57号
-閲覧予約- 予約一覧参照 ● 閲覧予約に関する詳細はこちら
大阪府公文書館トップページ>[大阪あーかいぶず第57号]
あーかいぶず第57号
公文書館における新型コロナウイルス感染拡大防止対策
 新型コロナウイルスの猛威は社会・経済活動に計り知れない影響を及ぼしています。大阪府公文書館におきましても、4月の緊急事態宣言を受け、4月8日から休館とさせていただき、皆様には大変ご不便をおかけしました。
 大阪府独自の基準「大阪モデル」による段階的な自粛解除の方針に沿い、5月20日より、「大阪コロナ追跡システム※」を導入し、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策を講じたうえで開館しています。引き続き皆様のご協力をお願いします。
 
※大阪コロナ追跡システムとは
・新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐことが目的
・施設等の利用の際にQRコードからあなたのメールアドレスを登録 
・あなたが登録した日と同じ日に同じ施設を利用された方に感染が確認された場合、注意喚起のメールを送信
・ご自身に感染が判明した場合は、登録したメールアドレスと発症日等のご連絡をお願い致します。
登録した施設等の利用者に注意喚起メールが発信されます。
 
[感染拡大防止対策] 
・事前予約を原則とし、1申請につき1名での入館でお願いします。予約された方の利用を優先とします。
・できるだけ短時間の館内滞在でお願いします。
・閲覧席の一部撤去(席の席との間隔を広くしています。)
・窓、扉の開放
・カウンター前等の目印により人と人の距離を確保
・カウンター窓口へのビニールカーテン設置
・手指消毒用消毒液の設置、職員のマスク等の着用
・ご利用いただいた資料の一定時間の隔離
・閲覧室「開架図書」の閲覧を制限

[来館される皆様へのお願い]
1 事前にご予約をお願いします。(1申請につき1名で)
2 体調がすぐれないときのご来館はご遠慮ください。
※なお、府庁本館入館時に検温を実施しています。
3 マスクを着用するなど、咳エチケットにご協力ください。
4 手洗い、手指の消毒をお願いします。
5 感染拡大防止対策のため、当館を利用される方の連絡先をお伺いしますので、ご協力をお願いします。 
 (了承いただける方のみ)
6 他の利用者の方との距離を十分確保してください。
7 滞在はできるだけ短時間でお願いします。
8 閲覧した資料の返却は返却台にお願いします。
その他、感染拡大防止のため、職員の指示に従ってくださいますよう、お願いします。
 
 公文書館では、10月1日から、『あの感動から半世紀 いま振り返る「EXPO’70」』をメインテーマとして下期企画展示を開催します。同時に、『感染症と大阪』についても展示し、大阪万博の際の大規模な感染症予防対策と、明治以降、大流行した様々な感染症を紹介します。そこには、それぞれの時代背景や情勢は異なるものの、感染症との闘いにおいて、共通して見えてくるもの、脈々と受け継がれてきたものがあります。この瞬間も新型コロナウイルス感染症との、人々の健康・生命を守る闘いは続いています。これらの様々な取り組みが積み重ねられ、その貴重な経験が記録された公文書を、将来に活かすことができるよう、歴史的価値のある公文書を適切に保存することの大切さ、意義の重みを感じています。公文書館事務局)

令和2年度下期企画展示開催のお知らせ
 大阪府公文書館では、『あの感動から半世紀 いま振り返る「EXPO’70」』をメインテーマとした企画展示を複数回にわたって開催します。
 1970年、アジアで初めて開催された日本万国博覧会(大阪万博)は、今年50周年を迎えました。また、2025年4月には、55年ぶりに再び大阪での万国博覧会の開催が控えています。
 当時の一大盛事だった日本万国博覧会(大阪万博)について、当館には大阪府が作成した行政文書や記録資料類、日本万国博覧会協会発行の刊行物や記録集、写真集、ガイドブックを中心に数多くの資料が保存されています。これら所蔵の歴史的資料を使い、「EXPO’70大阪万博」を振ります。
 まず、初回の令和2年度下期は、大阪万博の誘致・決定当時の大阪の様子や万博会場の建設工事の状況をご覧いただくとともに、アジアから参加した国々のパビリオンなどを紹介します。
 また、ミニ展示として「感染症と大阪」を同時に実施します。大阪万博の際に開催に向けて大規模な感染症予防対策がとられた事実はあまり知られていません。一方、明治以降の大阪府の歴史を振り返ると、コレラ、赤痢、ペスト、スペイン風邪など大規模な流行が何度も起きています。with covid-19のいま、その歴史を紐解きます。
■主な展示資料
・BB3-000-174『万国博覧会綴』「財団法人万国博覧会協会設立趣意書(案) 他」
・BB3-003-48『1968年 要望関係 (昭和43年度政府予算に関する要望)』「日本万国博覧会に関する要望」
・BB3-0045-142『1970年日本万国博覧会 大阪府賓客接遇関係書類 昭和44~45年度』「万国博覧会への外国賓客招待について(供覧)」
・H2-0060-182「昭和40年9月 祝1970年万国博覧会開催決定」
・H2-0060-234「昭和43年10月31日 万国博覧会入場券前売り風景」
・H0-0060-3140「日本万国博覧会会場建設起工式 S42.3.15」
・H2-0060-242「万国博覧会会場建築工事昭和43年12月4日」
・H2-0060-246「万国博覧会会場建設中 昭和44年4月19日」
・H0-0060-2129「万国博覧会会場全景(空撮)(カラー) S45」
・H0-0060-2102「日本万国博覧会開会式(カラー) S45」
■展示期間  
令和2年10月1日~令和3年3月31日 ただし土曜日・日曜日・祝日を除く。
午前9時~午後5時15分
■場所
 大阪府公文書館展示室(大阪府庁本館5階)
多数のご来館をお待ちいたしております。
 
令和2年度歴史講座を開催しました
 令和2915日、府庁内の多目的ホールで歴史講座を開催しました。長引くコロナウィルス感染症の影響により、府民向け講座等のイベントの中止が続いていましたが、ガイドラインに沿った感染予防対策を講じた上で、従来とは異なる大きな会場で少人数での開催となりました。当日の講座の概要と来場者の反応などをお知らせします。

テーマ: 昭和8年にフォーカスした戦前大阪の交通
講 師:大阪府公文書館専門員 的場 茂

 なぜ、昭和8
 昭和8年は、日中戦争から太平洋戦争に至る長い戦争の時代へのターニングポイントとなった年です。ドイツでのナチス政権の誕生、日本の国際連盟脱退、治安維持の強化など、暗い時代が予感されるような出来事の一方で、東海道線丹那トンネルの開通や、大阪での城東線(現環状線)の電化、地下鉄御堂筋線の開通等、交通関係では特筆すべき事象がありました。このような時代背景の下、当時の大阪の交通について、天六ターミナルに見る私鉄の状況、地下鉄開通に見る市営交通の変遷、新設鉄道構想に見る鉄道敷設ブームと、3つのサブテーマによる多角的な構成としました。
 天六ターミナル
 昭和8年、大阪では当時の交通の要衝であった天六で大きな事件がありました。「ゴーストップ事件」と称される軍と警察の対立がエスカレートした事件で、天皇まで憂慮を示す事態となりました。事件現場の天六は京都方面への私鉄の始発駅であり、淀川南岸を走る私鉄も存在しました。大阪の鉄道路線は既にほぼ骨格が出来ていましたが、現在とは違う経営形態であったり、後に延伸や廃止となった路線も散見します。主に私鉄を中心に当時のようすと、その後の歩みを俯瞰しました。
 地下鉄御堂筋線開通
 昭和8年に開通、公営の地下鉄としては日本初となったのが地下鉄御堂筋線(梅田~心斎橋)です。御堂筋の拡幅と併せて行われた建設工事のもよう、記念式典、駅内外の景観など、当時の写真資料を中心に振り返りました。地下鉄に先立つ市電、市バスを含む市内交通の推移、基本方針として掲げられた市内交通市営主義の影響についても言及しました。
 新設鉄道路線の申請
 昭和8年に興味深い新設鉄道路線の申請が大阪府に提出されました。日満急行、満州への航路まで視野に入れた大阪と若狭湾を最短距離で結ぶ鉄道計画です。北陸新幹線のルート案の一つだった小浜ルートそのものです。大阪府公文書館に残る書類に見る計画内容とその挫折の経緯を振り返りました。なお、日満急行については、館報「大阪あーかいぶず」第51号(大阪府公文書館ホームページからダウンロード可能)もご参照ください。
 講座を終えて
 残暑の中、35名の方が参加され、熱心に聴講いただきました。短時間で内容も多岐にわたりましたが、おかげさまで概ねご好評をいただくことが出来ました。リピーターの方もあり、今後の講座への要望も寄せられていますので、引き続き喜んでいただけるような企画に努めてまいります。

公文書館 事業の推移

来館者数

  平成29年度 平成30年度 平成31(令和元)年度
   来 館 者 数 1,769人 1,562人 1,515人
    
閲覧申出件数
内        訳 平成29年度 平成30年度 平成31(令和元)年度
閲覧申出件数    290件 278件 258件
複写申出件数    186件 154件 110件
 
歴史的文書資料類の登録状況
分    類 累計登録点数 平成29年度 平成30年度 平成31(令和元)年度
近世・近代資料等  12,910点    9点     0点             0点
府行政文書  18,747点     436点      429点       326点
行政刊行物・官報・公報他  144,761点  1,749点   1,100点       570点
合計  176,418点  2,194点   1,529点       896点
                                                          【公文書館事務局】

 
住所
大阪市中央区大手前2丁目1-22 大阪府庁本館1階
Tel
06-6944-8371
Fax
06-6944-2260
このサイトのご利用について
Copyright © 2014 Osaka Prefecture Archives All Rights Reserved.